【わかりやすく解説】ロシア人がプーチン大統領を支持する4つの理由

ロシア国民がプーチン大統領に支持して服従する理由としてロシア国民は、ロシア正教会の神に守られた『ロシア』という国家を信仰しているようです。このような宗教的信念が、プーチン大統領を支持する理由と関係しているとされています。

ロシアがウクライナ侵攻を開始して1年以上過ぎました。世界から批判の嵐が来る中、ロシア国民はどのように感じているのでしょう!

ロシア国民がプーチン大統領を支持する理由として、

  1. 洗脳(政府の立場を共有させて)
  2. 防衛(祖国を守るという防衛)
  3. 安心(経済制裁を受けても回避する準備)
  4. 制御(メディアをがっちり支配する)

だと言われています。ロシア国民がプーチンに服従する4つ理由を詳しくお伝えします。

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なぜロシア国民はプーチンに服従し続けるのか

現在、ロシアによるウクライナ侵攻が長期化しており、ウクライナは激しい抵抗を続けています。この影響で、石油や天然ガス、食品の価格が高騰し、世界経済に大きな打撃を与えています。

アメリカやNATOも、長期戦を覚悟し、プーチン大統領も軍の拡充を進めています。一方、ウクライナの東部や南部はロシア軍に占領され、多くの人々が国内外に避難を余儀なくされています。また、ロシア側も多大なコストと人的被害を出しています。

しかし、このような悲惨な状況にもかかわらず、ロシア国民はなおこの戦争やプーチン大統領に対して支持を示し続けています。

プーチン大統領の支持率
  • 侵攻前60%前後
  • 侵攻後80%前後

調査によると、ウクライナ侵攻前のプーチン大統領の支持率は60%前後でしたが、侵攻後は80%前後にまで上昇しています。また、約80%の人々がウクライナにおける「特別軍事作戦」を支持していることも分かっています。

さらに、ロシア国民の約60%は、ウクライナで起きていることに対して道義的な責任を感じていないとの調査結果もあります。

つまり、多くのロシア国民は、自分たちの国がウクライナ侵攻を行っていることに対して個人的な責任を感じず、むしろ軍事行動を支持しているということです。

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ロシア政府に洗脳されている

多くのロシア国民がロシアのウクライナ侵攻を「正当な行動」と感じていることを示しているようです。

ウクライナ侵攻の責任についてロシア国民は?
  • アメリカやNATOの責任:57%
  • ウクライナ自身の責任:17%
  • ロシアの責任:7%

LEVADA-CENTERアンケート調査によると、ロシアのウクライナ侵攻において、57%の人がアメリカやNATOの責任だと考えていることを示しています。

一方、ウクライナ自身に責任があると回答した人は17%、ロシアに責任があると答えた人は7%でした。

要するに、ロシア国民はアメリカやNATOによる脅威のため対抗してウクライナに侵攻するほかなかったと言っているようです。

まさに、ロシア政府の立場を共有してい、洗脳されているように見えます。

なぜロシア国民は政府の立場を共有して洗脳させられるのか・・

それには「軍事的栄光の日」といいロシアが勝利した日を記念日にして軍事的な栄光や勝利に尊敬や感謝を表す意義があるとされて、マインドコントロールされているように思います。

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祖国の防衛のためにロシア国民はプーチンに服従する

ロシアは過去に数々の戦争をしてきました。

  • 13世紀:ドイツ騎士団との戦い
  • 14世紀:モンゴル・タタールとの戦い
  • 18世紀:スウェーデンとの大北方戦争
  • 18世紀〜19世紀:ロシア・トルコ戦争(2度にわたって)
  • 19世紀:ナポレオンとの戦い、クリミア戦争
  • 20世紀:第1次世界大戦、ロシア革命、ロシア内戦、第2次世界大戦
  • 20世紀〜21世紀:冷戦期の代表的な対立構造であった米ソ対立

13世紀にはドイツ騎士団と戦ったり、14世紀にはモンゴル・タタールと戦ったり、18世紀にはスウェーデンと大北方戦争をしたり、またロシアとトルコが二度にわたって戦ったこともあります。

19世紀にはナポレオンとの戦いやクリミア戦争もあり、そして第2次世界大戦でも多くの戦闘が行われました。

また、ロシアが第2次世界大戦で日本に勝利したことを記念する「第2次世界大戦終了の日」という日もあります。

つまり、ロシアは過去にたくさんの戦争を経験してきた国であり、その中には有名な戦争もたくさんあります。

これらの戦争は、ロシアの歴史において重要な出来事であり、法的にも様々な形で記録されています。

戦争には多くの犠牲が伴いますが、同時に祖国を守るという非常に重要な役割を果たすことでもあります。そのため、戦争は記憶され、語り継がれ、後世にも追体験される必要があります。

こうすることで、ロシア国民はロシア防衛としてプーチン大統領に支持して服従しているようです。

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ウクライナ侵攻前に準備周到していた

ウクライナ侵攻が始まり、ロシア国民が一番心配したのは、食料不足です。世界中が批判している中、強行突破でロシアがウクライナを侵攻しました。

そうなると、世界はロシアに経済制裁を受けさせようとします。そして世界各国の企業はロシアと取引を停止します。逆にロシアも輸出に制限をかけました。

ウクライナ侵攻に対する抗議と事業の一時停止した企業
  1. ペプシコ – ペプシコは、ウクライナ侵攻に対する抗議の一環として、ロシアでの飲料・スナック事業を一時停止しました。
  2. カールスバーグ – カールスバーグは、ウクライナ侵攻に対する抗議の一環として、ロシアでのビール事業を停止しました。
  3. コカ・コーラ – コカ・コーラは、ウクライナ侵攻に対する抗議の一環として、ロシアでの飲料事業を停止しました。

マクドナルドのような大手ファストフードチェーンは、一部の店舗を閉鎖しているものの、全店舗を閉鎖しているわけではありません。

しかし、ロシアはウクライナ侵攻を実行する前に、ある程度自給自足ができるように準備を進めていたそうです。

ウクライナ侵攻から1カ月半が経過し、経済制裁が影響を与える中、ガソリン価格は1Lあたり約100円と、大幅な値上げは見られませんでした。

また、市内のスーパーマーケットでは、品切れや空棚の状況は見られず、ハムやサハリン産の乳製品なども入荷していました。

砂糖については、10%ほど値上がりしたものの、買い占める人はいないため在庫は十分にあります。

半数以上の国民が自分の生活に経済制裁の影響は出ていないという結果が出ています。

プーチン大統領の支持者の声は、

  • 事実を伝えているのはロシア国営放送だけだ
  • 最近までユーロニュース(西側のニュースチャンネル)を見ようとしましたが、残念ながら、そこでの情報は真実ではありません。私たちロシアの放送とすべて矛盾しています
  • (西側の報道は)信頼ができません。いつも論争と矛盾ばかりです
  • (経済制裁は)全く効果がなく、元気に過ごしています。大統領の政策は私の考えに近く、我が国のために正しいことをしている

引用元 テレ朝

世界各国から経済制裁を受けても、自給自足の準備ができていたそうです。食料不足が国民にとって懸念されるので先手で支持をさせて安心させたようです。

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国民を服従させるのはメディアをガッチリ支配する

プーチン大統領がロシアで支持し続ける理由には、ロシアのメデイアをガッチリ支配してプーチン大統領の望む方向に誘導している点が挙げられます。

プーチン大統領や政権に批判的なメディアを厳しく規制しており、国営メディアなどプーチン大統領に忠実な報道機関を重点的に支援しています。

これによって、プーチン大統領は自身が求める情報を広く一般市民に伝えることができ、支持者の心を掴んでいると言えます。

ロシア国民の90%以上が、クリミアに関する報道を政府が影響下にある国内のTV放送で確認していたと言われています。

クリミアとは

「クリミア」とは、黒海北岸にある半島で、ウクライナの領土であったものですが、2014年にロシアに併合されました。クリミア半島には、ロシアにとって重要な黒海艦隊の基地があり、歴史的にもロシアとの関係が深い地域とされています。

2014年2月、ウクライナの大統領が退陣し、その後、クリミアでの住民投票を経て、ロシアはクリミアの併合を宣言しました。

この行動は国際社会から非難を浴び、ウクライナや欧米諸国から制裁を課されることになりました。

ロシアは、クリミア併合を正当化するため、住民の民族的な自決権の行使や、クリミア併合以前にウクライナ政府が行った行政改革の違法性などを主張しています。

しかし、ウクライナや国際社会の多くの国々は、この併合を合法的でないと見なしています。

ロシアの国営放送は、プーチン大統領の賛辞に終始しており、同時にプーチン政権が好意的に報じることで、西側諸国の報道が偏っていると主張しています。そして、プーチン大統領を英雄的存在として支持する傾向があると言えます。

2014年10月、プーチン大統領はロシアのメディアに対する外国資本の所有割合を最大20%に制限する新しい法律に署名しました。

このため、ロシアの2大独立系メディアであるヴェドモスチ(Vedomosti)とフォーブス・ロシア (Forbes Russia)も、政府に対する批判的な報道が難しくなり、クレムリンに近い路線に変更せざるを得ない状況になっています。

クレムリンとは

クレムリン」とは、ロシアの首都モスクワにある、中世以来の要塞や城塞、城壁を意味する言葉です。

モスクワ・クレムリンは、ロシアの中央政治の中枢地として、大統領府や政府庁舎、博物館、美術館、宗教施設などが集まっています。

また、歴史的にも重要な場所であり、16世紀にはイヴァン雷帝によって修復され、その後も多くの時代に渡って改築が行われました。

これらのことから、プーチン大統領は、メディアを通して世論をコントロールし、自身の支持率を高め続けることができていると考えられます。

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プーチン大統領の主張は

ロシアがなぜウクライナを攻撃したかというと、ウクライナがNATOに加盟することを望んでいるためです。

ロシアはNATOを敵と見ており、ウクライナがNATOに加盟することを許すことはできません。

また、ウクライナ東部にはロシアと親しい勢力が支配しており、その住民を守るためにロシアが介入したと主張しています。

しかし、国際社会からは強い反発を受け、ロシアは経済制裁を受けて孤立しています。

プーチン大統領の思惑は、ウクライナをロシアに従順な国に変えることであり、欧米寄りのゼレンスキー大統領を武力で排除することで実現しようとしたのです。

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